鉄鋼の焼なまし及び焼ならし加工(日本工業規格)
JISB6911によって規定された加工設備
- 加熱炉は熱源の種類・雰囲気調整・塩浴使用の有無、作業形式の連続・非連続の別を問わず、有効加熱帯内において加工材料を加熱するとき、保持温度が鉄鋼の種類によるそれぞれの加工目的に対し次の精度に温度を保持・調整できる設備であること。
加工の種類 |
精度 |
完全焼なまし |
±25℃ |
焼ならし |
±25℃ |
球状化焼なまし |
±15℃ |
応力除去焼なまし |
±25℃ |
- 燃料を熱源とする加熱炉においては、炎が直接加工材料に触れて品質を著しく損なうような構造でないこと。
- 雰囲気調整による加熱炉は、雰囲気ガス組成が加工の目的に適するよう調整できる設備であること。
- 加工の目的による加熱終了後、加工材料を炉中冷却する場合には、冷却過程における加工材料各部の冷却速度に著しい相違がないこと。
温度測定及び温度制御設備
- 加工の目的による加工材料の加熱温度調整に際しては、上記表を満足できる温度測定又は温度制御設備を有すること。
- 加熱炉における加熱帯ごとに加工工程中の加工温度を、追跡表示できる自動温度記録装置を有すること。
- 熱電温度測定設備の表示計器又は調整器に表される温度指示総合誤差は、加工に必要な指示目盛範囲において機器の読みを補正したのち設定温度が400℃以下の場合は、±4℃以内400℃をこえる場合は±1%以内であること。
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